怒り。
男装のよねはずっと不機嫌。ずっと怒ってる。
だけど嫌なかんじがしない。
怒り。
寅ちゃんもおこる。
フンガー!!
ドタドタ足を踏み締めて、六法全書とにらめっこして、叫ぶ。
第二週は『女3人よれば姦しい』
週タイトルは女性蔑視格言でいくのかな?
最初は『女賢しくて牛売り損なう』
(女は賢そうでも近視眼的で大局が読めない小人である)
今週は『女3人よれば姦しい』
(女が集まるとうるさくおしゃべりする)
次週は『女は三界に家なし』
(女に安住の地はない:男の温情で存在することを許されている)
いちいち一個ずつ反論するのも腹立たしいけれども、でも黙ってるとそういう言葉があるくらいだからそれは正しいんだって勘違いする人がいるかもしれないので言いますけれども。
こういうのって性差じゃなくて個人差の話です。
男はみんな大局見通せるんですか?
男はみんなうるさくないんですか?
男はみんな立ち位置あるんですか?
賢い女もいればアホな女もいるし、賢い男もいればアホな男もいる。
それだけのことです。
女性蔑視の歴史が長く続いてきたのはどうにもならない性差であるところの腕力によるものが大きいと思う。力こそパワー。
言うこと聞かないヤツ(女)は殴って黙らせろの精神ですね。
よねが「法律こそクソ野郎をぶん殴ることができる武器」って言っていました。
寅ちゃんが「法律を身を守る盾にしたい」と言っていました。
このふたつの言葉は同じ意味だと思うのです。
大タイトル『虎に翼』(力あるものがさらにパワーアップする)になるために、
女はどれだけの辛酸をなめ奮起せねばならないのか。
たくさんのことを飲み込んで『すん』と我慢してきた女たち。
虐げられ踏み躙られても。
微笑んでいるのが女。
背筋をのばして立ち上がるだけ、意見を言おうとするだけで
「おー こわ 本気になっちゃって」「顔真っ赤ヒステリーババア」「ブスでモテない女のヒガミ」「どうせ腰かけ 男の真似ごと」「女はすぐ感情的になるからまともな議論ができない」
などと茶化されバカにされ宥められ"まあまあ落ち着いて元の席でおだやかに微笑んでいてよ"
理不尽。
理不尽です。
おかしい、変だ、こんなのはいけない!
傷つけられ(物理)て我慢に我慢を重ねて限界突破して戦う道を選んだ……
原告女性
法廷に立つまでに要する勇気はいかほどのものであったか。
耐え忍べない女、我慢の足りない女、生意気な女、身の程知らずな女……どれだけの罵声を背にここにやってきたことか。
それでも戦うことを選んだ強い女性だと思う。
そして。
女性の味方をしたくてたまらない法曹界の卵女学生が1週間考え抜いても敗訴という結果しか導けなかった旧民法の壁。
唯一の希望は『自由ナル心証』
決意の水
まさかの逆転勝訴。
婚姻中の妻の財産を夫が管理する権限があるのは、妻の財産を保全するに秀でていると仮定されているからで、妻へのイヤガラセのためではないから。
法律の拡大解釈みたいなギリギリの『自由ナル心証』判決。
女性の権利拡大には真の理解ある男性の存在も必要不可欠なんですよね。
「ウェ〜い 魔女部〜」
わざわざ廊下で待ち伏せしてイヤミを言うのだけが男ではない。
(こんな程度の低い男子学生ばかりではないと信じたい。そろそろ「君たちやめたまえ。そのような振る舞いはメイリツ大学法学部の名を穢すものだ」法学部首席怜悧な貴公子(イメージ:中川大志:目黒蓮:高橋文哉…)が登場してもいいはず…て、少女漫画じゃないか)
男女平等とかジェンダーとかの話になると、どうしても分断とういうか、どっちが悪い、どっちが得してる、みたいなわけのわからない方向に話が行きがちになるのもイヤだなあと思っています。
別に、敵じゃないからね。
男女で戦ってるわけじゃないからね。
そういうんじゃないんだ、と思っているんです、ずっと。
法学を学び志す女性たち
変わり者のなかの変わり者
彼女らがなぜここに集ってきたのか…が、今後明かされていくようで、それぞれに別の苦悩がありそうで……楽しみだけれどもしんどい予感。
はて?主人公
華族令嬢
弁護士夫人
留学生
男装